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(著) 日本中医薬研究会会員 大塚みどり
環境の変化と生理不順
2004年2月
20歳の娘さんです。海外へ1年間留学して帰国。その後現在まで何ヶ月も生理がないといいます。もともと生理不順でしたが、留学した途端、生理がすっかり止まってしまいました。体はきゃしゃで、顔色はあまりよくありません。お母様も心配して、病院で検査を受けさせましたが、思わしくありません。
この方の場合、環境の変化で精神的なストレスが過剰になり、また、心身の緊張でホルモンの分泌が低下したのが原因と考えられます。もともと生理不順の方は、子宮が年相応に育っていないことが多く、中医学では、女性は血が何より必要とされています。
植物性の生薬、当帰(とうき)は
女性ホルモンを調節し、生理を整える
働きがあるとされています。
豊かな血が体内を活発に巡ることにより、美しく健康な身体を作るのです。月経は脳の信号から始まり、卵子の発育や子宮内膜の増加など、多くの過程を経て起こります。月経が正常に来ないということは、体内からのひとつの警告信号なのです。いつ生理が来るか分からない、生理がだんだん遅れるようなった、逆に早まるようになった人は、ぜひ体調の変化に気付いてほしいのです。
そこでこの娘さんには、
☆
増血して血液のめぐりを良くする
☆
ホルモンの働きを良くし、子宮や卵巣の働きを高める
2種類の漢方薬を服用していただきました。また、食事は身体を冷やす生野菜を控え、朝は必ずおみそ汁かスープで体を温めるように気をつけました。
2ヵ月後、「生理が来ました」とうれしそうに報告してくださいました。その後も漢方薬は気長に服用しています。肌の血色も良くなり、疲れにくくなったと笑みをうかべておられました。
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